「天国」 or 廃仏毀釈
日本人はすべて「天国」へ行くようだ。お寺で(勿論仏教の)葬儀を終えてTVのインタビューに「故人は天国で・・・・」と答えているのを聞いた。近頃はTVで「天国」以外の言葉を聞いたことがない。十何年か前 九州南部(旧薩摩藩?旧相良藩?)の自然災害の後で「お浄土へ行かれた」とインタビューに答えているのを聞いて以後ない。死者やその家族の意に沿った言葉で伝えた方がよいと思うのだが。TV側からの指導があるのであろう。
「天国」はキリスト教のHeavenの訳語だがTV側にキリスト教を広めようなんて考えていなだろう。仏教的な言葉の使用をしないという意思の表れだろう。
極楽 浄土 冥土 あの世 後生 草葉の陰 十万億土 彼岸 来世・・・
言葉の多様性が忘れ去られてしまう。思考の多様性も失われてしまう。
言葉の,思考の領域での「廃仏毀釈」が進められる。
仏教の(外来の)要素を取り除けば日本人の本来の姿になるという考えがあるようだが,・・・。何が残るのだろう。「欲」「大勢順応主義」他には?
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