柳条溝(湖)事件 満州事変 20,12,3
「特務機関附の今田準太郎大尉が満鉄保線掛りに(略)命じて爆破せしめたのが真相」『陰謀・暗殺・軍刀』p58 これが柳条湖事件(1931,9,18)である。「柳条溝事件は単独な一突発事件ではなく、あらかじめ用意されていた満州占領計画の前奏曲であった。」前掲書p60 関東軍の(略)極秘文書によると、(略)山海関から満州里に至るまで満州全土の軍事占領を予定していたばかりではない、全満にわたる行政、金融、財政などあらゆる部門にわたって、施策や機構の大綱を決定していた」前掲書P61-62
1932,3,1(昭和7)に東三省をもって満州国がつくられる。「陰謀・暗殺・軍刀」の著者によれば偽国満州国 日本 関東軍による傀儡国家の樹立である。
1933(昭和8)「熱河作戦が三月上旬終了すると、満州全領土は完全に関東軍の実力支配下に立つに至った。」前掲書P67
満州事変の目標は「満州国」の「成立」で一応達せられた。
「昭和七年の十月撫順でも目に余る満人婦女子の大虐殺事件があった。撫順警察から炭鉱の苦力が職場を棄てて集団的に引き揚げている、徒歩で線路づたいに華北へ向かっているとの報告に接したので、真相を取調べると、同地守備隊の一大尉が、匪賊を匿うたとの廉で、部落の婦女子を集めて機関銃で掃射鏖殺したとのことであった。」前掲書p84
平頂山事件についてすでに書かれている。
また通州事件については「中国部隊を掃蕩するために出動したわが飛行部隊が、誤って一弾を冀東防共自治政府麾下の、すなわちわが方に属していた保安隊の上に落とすと、保安隊では自分たちを攻撃したものと早合点して、先んじて邦人を惨殺したのが真相」前掲書p128
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